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ガンプラ作例【HGUC[REVIVE] 1/144 百式】を本庄聖が製作!(その3)~塗装編~

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▲「HGUC[REVIVE] 1/144 百式」。製作:本庄聖

 

リリースの続くHG REVIVEシリーズの第9作目として、ついに百式が登場! 可動範囲や組み立てやすさも素晴らしい今作ですが、注目したいのは、なんといってもそのプロポーション。「誰もが求めていた百式」といって過言ではない非の打ちどころのなさで、塗装派にも考慮した非メッキ仕様やアンダーゲートの採用もうれしいところです。

 

今回は、そのベストなプロポーションを活かすべく、工作は最小限にとどめ「百式の特徴である“金色”をどこまでメッキ調に近づけるか?」といった観点から製作をしています。担当するのは、GHLでMG百式を作った経験もある本庄聖。最新マテリアルを使用した美しい塗装をご堪能ください!

 

 

 

 


 

HGUC[REVIVE] 1/144 百式

さて、今回一番時間をかけたのが塗装ですが、ほとんどが実験的な時間でした。

 

それは、なんとかして金メッキ表現を塗装で出来ないかということです。純粋な銀メッキに関しては現在多くのメーカーから優秀な塗料が発売されており、その銀メッキの上にオーバーコートをすることで色を付けますが、オーバーコートにより下地のメッキが曇ってしまう現象が起きてしまいます。

 

そこをいかにすれば最良となるか、数多くのテストをおこないました。最終的に使用したのはスパッツスティックスのミラークローム。
まずは一度、全てのパーツを光沢黒で塗装します。ここの鏡面具合が最後まで影響を与えますので、一番大切な部分です。とにかく表面処理を丁寧に行いました。

 

そしてスパッツスティックスのミラークロームを塗装。弱いエア圧で、塗料を絞り気味に、といわれていますが、実際にはエア圧はそこまで低くせず、中レベルくらいの圧で塗料を絞り、霧状に遠くからフワッと乗せる感じで行うと一番良い結果になりました。

 

そして、その上から専用クリアーコートを行います。専用クリアーはデカールの上から塗装する時と同じように薄く薄くを何回も繰り返し、最後に厚く乗せる感じです。

 

そして、クリアーイエローとクリアーオレンジを混ぜたもので着色します。こちらも下地を侵さぬよう薄く薄くを何度も、です。とにかく下地の様子を見ながら薄く何度も。

 

また、GSIクレオスのメッキシルバーNEXTでも同じ表現が可能です。こちらの場合はクリアーコート時にウレタンクリアーを使うと良いでしょう。

 

02

▲下地の黒をスプーンに試し吹きしたところです。この黒は仕上がりを大きく左右するので、鏡面反射するレベルで吹く必要があります。

 

03

▲右は下地の黒に、スパッツスティックスのミラークロームを三層塗り重ねたところ。

 

04

▲右は塗り重ねたミラークロームを、布で優しく擦り落したところ。左は塗り重ねたのみの状態。

 

▲ミラークロームの上に専用クリアーを塗装したら、クリアーイエローを吹き重ねて完成です。一般的なメタリックゴールド(左)と、今回のメッキ調塗装(右)。好みは分かれるかもしれませんが、大きく印象が変わると思います。

 

 

 

 

 

 

 

今回の作例は以上で終了となります。メタリック塗装は塗装でオリジナリティを表現することができ、ほかのガンプラにも転用できる技術なのでマスターしておきたいですね! ぜひとも自身のガンプラ製作にとりいれてみてください!

 

 

DATA

HGUC[REVIVE] 1/144 百式

  • 1/144スケールプラスチックキット
  • 発売中
  • 価格:1,944円(税込)
  • 発売元:バンダイホビー事業部

 

 

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