MGサイコ・ザクのリリースも決まり、勢いにのる『機動戦士ガンダム サンダーボルト』より、主人公イオ・フレミングが搭乗するフルアーマーガンダムがKaブランドで発売中!
内容は、サンダーボルトメカの特徴である豊富な武装やサブアーム、さらには全身のアーマー着脱までを、あますところなく再現したスーパーキットです。
今回、作例を担当したのは、精緻な工作で玄人を唸らせる射水宏。ポイントを押さえた工作とともに、アーマーの着脱を考え、成形色を活かした新しい塗装表現(ふつうの成形色フィニッシュとはちょっと違う!)にも注目してください。
MG フルアーマー・ガンダム Ver.Ka(GUNDAM THUNDERBOLT版)
はじめに
今回は、40過ぎの自分としては若干色めき立つアイテム、サンダーボルト版フルアーマーガンダムを制作しました。子供の頃に流行ったMSV(モビルスーツ・バリエーション)のそれとは別物ではありますが、各部で従来の意匠の残った部分も散見されつつも、より“メカっぽさ”も強調されたデザインで非常に「カッコイイ」と思いました。
全体の工作について
今回は、成形色を生かした仕上げにすると最初に決めたこともあったので、基本的に素組で制作し、加工は部分的なものにとどめています。
気になったのは、各部の凸モールド。上腕・肘・太もも両脇・バックパックの6角形部のパーティングライン上にそれぞれ存在するのですが、金型の都合でこうなっているだけで、本当は凹モールドにしたかったのでは? と思われたので全部彫り直し、上腕のものについては貫通させて処理しました。
あと、バックパックのキャノン砲とミサイルポッドの基部のパーツのパーティングライン上のモールドが、円形ゆえ処理が面倒だったので、削り落として同サイズのエッチングパーツに変更。エマージェンシーポッドにも、同様に処理しにくい位置に円系のモールドがありますが、こちらは形状修正も含めて、市販のパーツに変更してバーニアらしく凸から凹にしました。
エマージェンシーポッドのバーニアは、市販パーツに変更。頑張ってパーティングラインを処理するのも手ですが、思い切って市販パーツに変更してしまった方が、はやく、キレイに仕上がることもあります。
写真左側の大型ビーム砲基部に見えるのが、モールドをエッチングパーツに変更した武装接続用のジョイントです。
次回は、塗装についてお送りします。
DATA
MG フルアーマー・ガンダム Ver.Ka(GUNDAM THUNDERBOLT版)
- 1/100スケールプラスチックキット
- 発売中
- 価格:7,560円(税込)
- 発売元:バンダイホビー事業部
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